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とんちンカン~福祉・介護・看護・医療の発想デザイン

心得

「心得」とはなんだろうか?
それは「心が得をすること」
相手の心も私の心も得をする

「心損」とはなんだろうか?
それは「心が損をすること」
相手の心も私の心も損をする

世知辛い損得勘定も心次第だ

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◎「心得」は私の好きな言葉であり、「心損」はHM法式造語である。何事も「心得」が大事であるし、芸事などの心得を「嗜(たしな)み」という。
 先週、紹介した「グループホームふるさとの家『城下』」を初めて訪問したとき、「介護目標」が手書きで丁寧に書かれていた。それは、小関みどり代表の「心得」であり、職員の「心得」ともいえる。『図解 居住バリア・フリー百科』(2002年、阪急コミュニケーションズ)に収録してあるが、読者にも紹介しておこう。

◎介護目標 
一、その人らしく当たり前に普通の暮らしを
一、その人のペースに合わせゆっくりと
一、生き甲斐を持って楽しく安心して生活できるよう
一、言葉使いに注意し決して強制はせず
一、家庭的な雰囲気で共に生活をします

 私達は愛と誠意を持ってお手伝いします

  グループホーム ふるさとの家

◎1998年に誕生した「ふるさとの家」は今年で10年になる。時代は20世紀から21世紀になり、しかも「痴呆」の名称が「認知症」に変化したけれど、「ふるさとの家」の「心得」の輝きはいまも変わらない。10周年の記念行事が明日、開催される。小関みどりさん、職員のかたたち、そして認知症高齢者のみなさん! おめでとうございます!


コメント


明日の10周年記念イベントのリハーサル、打ち合わせを終え今帰宅しこのブログを開きました。
今回のテーマの「心得」、紹介くださった介護目標(介護理念)は職員全員で考えたものです。
自分たちで作った目標ですから、実行するのも自分たち。実はアトラクションとして入居者の器楽演奏をするんですね。今日が最後の練習日、一通り通して演奏してみる。「素晴らしい!もうバッチリですね?」と言うと、「もう1回しとかんばつまらん!」ある認知症の人、「初めてしたばってんおもしろかね~」毎回参加の認知症の人、明日の本番に向け入居者の方も一生懸命です。これって認知症の人でも「心豊かに暮らす人の得」ですよね。明日の本番を成功させようと夜勤者以外全職員が汗だくになって準備、リハーサルをしている、その姿を見て胸が熱くなりました。職員は仕事に対する充実感と言う「心の得」でしょうか?
私は素敵な入居者に囲まれ、素晴らしい職員に囲まれたくさんの「心の得」を実感しました。日比野先生の「心得」の解釈で今日一日の疲れが今吹っ飛びました。ありがとうございました。


 


投稿者: jyoukaのバリアー | 2008年07月19日 00:54

介護目標の内容は、いずれも人間を尊重した上で、考え出されたもので、いずれも日比野先生から解釈された「心得」と繋がってる。「相手の心も私の心も得をする」ことによって、「相手への強制の心をなくし、相手のペースに合わせゆっくりと」になり、愛と誠意を持って家庭的な雰囲気で共に生活ができるであろう。「グループホーム ふるさとの家」への憧れがよく私の夢の中に浮かんでいる。


投稿者: 中国大連大学 王 国忠 | 2008年07月20日 22:26

心得とは、心構えよりさらに心に深く刻まれるものと考えます。
心構えは、身だしなみとかの段階に使い、
心得は、防災などとっさの身を守る時とかの判断力とかに使うと考えます。
すなわち心得は、どんなときでも対応する身の処し方を定めた人の道と思います。
ふるさとの家『城下』の心得は、私たちが家族と接する時、他人と接する時にも通じます。深く心に刻んでおきたいと思います。
今回もたいへん有り難うございました。


投稿者: iwa | 2008年07月21日 23:13

「心得」を学研の漢和大辞典で引いてみた。
(1)「しんとく」と読めば、学問などを完全に理解し、自分のものとする。
(2)「こころえ」と読めば、規則など必ず守るべき事がら、一時上位の人の任を代わっておこなうこと、とあるが、この言葉に「よ」「た」をつけて考えてみると面白い事に気がつく。一般的に(2)の意味で使っていることが多いということである。
「心得」は規範とか綱領の意味があるので、福祉関係で良く人権擁護とか施設の倫理綱領などと堅いイメージガ多い中で、この「心得・こころえ」一つで問題が解決することも多くあるようだ。
実に良い言葉であることを「心得よ」そして会話調で守れる規則があるようだが、将に「心得た」はお互いにコミュニケーションを感じる。


投稿者: ほかにわ | 2008年07月22日 09:38

「心得」という言葉は、なんて温かいのだろう。相手のことを思い、言われなくても察して何かしてあげる事ができる・・そんな響きを感じます。

よく言われる「あ、うん」の呼吸。相手の気持ち(心)を、しっかりと掴んでいる(得ている)からこそ出来る事。そしてお互いの心が満ちたり得をする。そんな信頼関係を、グループホームでも作れるといいですね。

しかし、すぐには「心得」る事はできません。その為には、たくさんの経験を積んで、「体得」をして、それを「会得」してからやっと「心得る」事ができると思います。

今、自分は何を「心得」なければならないのか・・。まずは自分自身について見つめ直したいと思います。


投稿者: KEN | 2008年07月23日 00:19

何時も、沢山の事を気付かせて頂き有難うございます。そうなんですね。私が心得る事により、自分も良くなり、相手の方の為にもなるのですね。


投稿者: 西川 | 2008年07月23日 09:03

明日は介護概論のテスト。
介護は、私も相手も心が得をすること。
相互に働きかけて成立するものですよね。

頑張りますヽ(゚∀゚ヽ)


投稿者: SY | 2008年07月23日 21:00

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
日比野正己
(ひびの まさみ)
長崎純心大学大学院教授&現代福祉学科教授。福祉のまちづくり+バリア・フリー・デザイン=福祉デザインを提唱する日本初の博士(社会福祉学)。独自のHM(叡智・笑む)法によってバリアをフリーにデザインするプロの技を建築・福祉などの分野で楽しく深く教授すること30年以上。著作多数。
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