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長谷川和夫先生に聞こう! 認知症のエトセトラ

みんなで認知症の人を支えよう!~「認知症でもだいじょうぶ」町づくりキャンペーンより

  「お寒いですね」という挨拶が繰り返されている今日この頃ですが、毎日の介護には本当にご苦労が多いことと思います。できることなら一人で抱えこまないで、支えの手段を求めてください。

 現在、私たちが進めている「認知症でもだいじょうぶ」町づくりキャンペーンは、市民の方が認知症の人と家族を日々の暮らしの中で支え合う市民運動です。是非、皆さんの周囲から支えようという動きがおこっていることを知っていただきたいと思います。
 今年度の発表会については先週お知らせしましたが、キャンペーン賞に選ばれた活動事例の一部をご紹介しましょう。

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●「認知症の人と家族のつどいと支援者養成研修」
 認知症の人と家族の会 富山県支部の活動です。
 認知症の本人も含めた家族の「つどい」を毎月1回開催し、余暇活動の他、介護専門職
を対象にした支援者の養成講座や本人同士の話し合いを行っています。人々の交流が広まり、そこから新しい絆が生まれ、さまざまな活動に発展してゆくのではないかと思います。

●「おじいさん、おばあさん、いっしょにキャンプをしませんか! 認知症高齢者と楽しむ『あしがらシニアキャンプ』」
 社団法人 日本キャンプ協会とあしがらシニアキャンプ実行委員会の取り組みです。
 「すべての人にキャンプを」をかかげて、認知症高齢者のキャンプを10年以上行っています。地域の行政、福祉、学校関係者などの協力を得て、キャンプのもつ「地域づくり」の可能性を伝えてくれています。高校生、大学生を中心としたボランティアも認知症への理解をもちはじめ、世代間の交流が身近にできて、支え合いも生まれています。

●「若年性認知症デイサービス“おりづる工務店”の取り組み」
 社会福祉法人町田市福祉サービス協会 おりづる苑せりがやの取り組みです。
 認知症になっても今までの社会経験を活かして働きたい、人の役に立ちたい、という若年性認知症の方がもつ切望をうけて、デイサービスの中に“おりづる工務店”を設立。市役所や保育園などの協力により、外部からの“仕事”を受注しています。介護保険サービスの一環として活動しているため、無償ボランティアとなっていますが、(認知症になっても)「人の役に立てる、それが嬉しい」とおりづる工務店での“勤務”を楽しむ声があがっています。就労支援につながることを目指して実績を重ねています。

 みなさまの町に活かしてもらえるよう、こうした取り組みを行政、介護関係者へ発信していきます。少しでも皆さんのご苦労が少なくなるよう、各方面へ協力を呼びかけ、力をあわせていきたいと考えています。


コメント


長谷川先生、いつもブログを楽しみにしています。今日は少し行き詰ってしまいました。グループホームで働いていますが、人員不足に悩まされ、今日もご家族からクレームです。クレームの原因を人員不足のせいにするわけではないのですが、スタッフにゆとりが無いのは実際です。この先介護する人は世の中からいなくなってしまうのではないかと不安を感じます。いくら教えても辞めていってしまうし、人は集まらないし…。きっと私だけではないと思いますが…。人気のある俳優さんや女優さんで介護のドラマでもやってくれたらいいんじゃないかと思ったり…!?
先生、モチベーションを保つにはどうしたらいいか教えてください。


投稿者: あじさい | 2008年02月06日 13:44

私が、生まれた年に長谷川先生は認知症医療に取り組まれたのですね…計り知れない偉業を感じます。良いチームワーク作りを目指し、私に出来る可能性を実現していきます。これからも、私達にご指導下さい。例えば、認知症の人の内的世界に近付く為に絵や文章、音楽など視覚、聴覚などで
理解出来る様な作品があれば教えて下さい。宜しく、お願い致します。


投稿者: 姫 | 2009年12月28日 13:47

本当にお寒いです…。
どうせばれてしまいますので自白致します。
上記の「姫」なるコメントは、私でございます。自称姫はブーイングを受けそうですね…

今年2010年の『認知症でもだいじょうぶ町づくりキャンペーン』には資格をフル活用して応募したいと目標を新たに掲げております。
サイトの中の認知症の人の声ー本人会議アピールを拝見しました。普段から認知症の方々御自身のお話に耳を澄まし、御本人のお気持ちを活字・絵・音楽・手工芸品で現わした全作品に感心を持っておりましたので、御本人達のアピールも心に沁み入りました。

★本人同士で話しあう場を作りたい
★認知症であることをわかってください
★わたしたちのこころを聞いてください
★家族へ
★仲間たちへ

認知症を専門とする職業に就いている人には理解すべき当たり前の事なのですが、御本人の実感のこもった思いを受け止める度に切なくなります。

施設にこもっていると施設周辺以外の地域にまで視野を広げる事はありませんでした。
私に何が出来るのか…を考えた時に、今日、思いだしたのがファシリテーターの資格でした。
インターネットで調べたのですがNPO認知症予防サポートセンターで要請研修や資格のランクとしては1級、2級とある事も知りましたので資料を取り寄せました。認知症に関する資格情報を全て網羅し一つずつクリアしていきたいと意欲満々の今日この頃です。


投稿者: 玉本あゆみ | 2010年02月09日 21:19

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
長谷川和夫
(はせがわ かずお)
認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長、聖マリアンナ医科大学名誉教授。専門は老年精神医学・認知症。1974年に「桜、猫、電車……」の長谷川式認知症スケール(HDS-R)を開発者して以来、常に認知症医療界の第一人者として時代を牽引してきた。最近では、「痴呆」から「認知症」への名称変更の立役者でもある。『認知症の知りたいことガイドブック』(中央法規出版)、『認知症を正しく理解するために』(マイライフ社)、『認知症診療のこれまでとこれから』(永井書店)など著書多数。
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