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長谷川和夫先生に聞こう! 認知症のエトセトラ

「キリンさんとただいま」

 先週末から急に寒くなりましたが、皆さま風邪などひかれていないでしょうか。
 さて、今回は私の孫のことについて話したいと思います。

 私の近所に3人の幼少児を育てている次女夫婦が住んでいます。一番年下の孫の奏(ソウ)ちゃん(男の子)は、なかなか面白いエピソードを次々に発信してきます。
 たとえば、ある時の保育園の先生との会話です。

 「奏ちゃんのお家では、猫か犬を飼っていますか?」
 「飼ってない」
 「飼いたいですか?」
 「うん」
 「何を飼いたいですか?」
 「キリンさん」
 「えーっ、どうしてキリンさんなの?」
 「キリンさんだったら僕がお家に帰ってきた時に、首をニューッと出して『おかえり』といってくれるから」

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 私はこの話を聞いて、こう思いました。3人きょうだいの末っ子の奏ちゃんは、いつもお兄ちゃんやお姉ちゃんが学校から帰ってくると、ママ一緒に「おかえり」といいます。しかし、奏ちゃんは1人で帰ってくることはないので、誰かに「おかえり」と言ってもらうことはありません。でも、そう言われたいと思っているのでしょう。「おかえり」といわれて、「あー、ただいま」といった時、きっと子どもたちは自分なりに達成感のようなものをもつのでしょうか。それを奏ちゃんは羨ましいと思っているのかな。
 いずれにしても、奏ちゃんのエピソードは面白い。ああ、こんなことを考えていたのかと思いました。
 認知症の人も、もしかすると言葉にできないいろいろな思いをもっているのかもしれませんね。幼い子のようになった状態でも、一人ひとりの物語をもっていることを時々考えてみてはいかがでしょうか。


コメント


はぁ~(溜息)この様な話題が1番、私の心に矢を打ちます。と、同時に目じりが下がり口角が上がる「ほのぼの~」とした平和で温かい話題ですね。認知症も高齢出産もNever give up!です。私は、のびのびとベビーを育て豊かな感受性を身に付けさせたいので、自分の職場にも自分のペースで「おんぶ」して、色々な所に連れていき、色々な物を見せてあげ、色々な人と接っする機会を与えます。認知症の人にも「笑顔」を取り戻して頂き、失われた機能を活性出来る可能性を信じたいので、ベビーにも御手伝いしてもらおうと思っています。
子供の感性は、とても純粋で好奇心旺盛で滑稽で鋭い事もあり、大好きです。私の子供は…恐らく、じっとしている事が出来ない落ち着きのない明るい子になると思います。 私の幼少時代がそうでした。感受性豊かな優しい子に、すくすくと育ってくれる様な名前を付けたいです。長谷川先生も命名に協力して頂けませんか?
御検討頂き、その節は宜しくお願い致します。
ヨハネ様の母・エリサベツは高齢(何歳で出産されたのかは、次回の学び会で教えてもらいます。)にも関わらず身ごもられました。
神様は、私に「ママ」になりなさい!と指名を与えておられます。必ず、その日が訪れる事でしょう。柔道の柔ちゃん(谷亮子)の言葉をお借りするならば、「ママになっても認知症ケア専門職」です。私の不安と言えば…高齢出産で初産なので、それに伴うリスクです。元気なベビーが誕生できる様に神様にもお願いします。

余談ですが、やっとイエス・キリスト様の復活も信じれる様になりました。偽れば矛盾が出てくるからです。


投稿者: 玉本 あゆみ | 2010年01月20日 19:59

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
長谷川和夫
(はせがわ かずお)
認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長、聖マリアンナ医科大学名誉教授。専門は老年精神医学・認知症。1974年に「桜、猫、電車……」の長谷川式認知症スケール(HDS-R)を開発者して以来、常に認知症医療界の第一人者として時代を牽引してきた。最近では、「痴呆」から「認知症」への名称変更の立役者でもある。『認知症の知りたいことガイドブック』(中央法規出版)、『認知症を正しく理解するために』(マイライフ社)、『認知症診療のこれまでとこれから』(永井書店)など著書多数。
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