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鎌倉ベルの会がおくる「家庭介護のコツとチエ」 2009年01月

介護ヘルパーが出会った人々

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 私はベルの会に入り、お弁当作りとヘルパーの仕事に携わっております。鎌倉という土地柄でしょうか、素敵な方との出会いが多いです。

 ヘルパーの仕事では、女性の利用者の方が多いなかで、一人だけ男性のお世話をしました。
 本当は外交官になりたかったそうですが、大学で美術史の教鞭を執られていたY先生。気難しい方だと聞いていましたが、実際はロマンスグレーが似合うダンディな紳士。
 グレーで統一されたセンスの良い服装は10年間フランスで生活されていたからでしょうか。
 お世話に伺うたびに、色々な思い出話をしてくださいました。



高齢者にとっての食育

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 最近テレビや新聞などで「食育」と言う言葉を見聞きする機会が多いようです。この「食育」って何でしょう。

 平成17年6月に成立した「食育基本法」の前文には、以下のように記されています。
・「食育」とは生きるための基本であって知育、徳育および体育の基本となるべきもの。
・さまざまな経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること。

 わかったような、わからないような。
 「人としてはすでに育った」と思われる高齢者の方は、「関係ない。きっと子どもや若い人の問題だ」と片付けてしまいそうです。



それでも笑顔で元気を出して

 昨年は、前半に年金に対する不信感がつのり、後期高齢者医療制度への批判が相次ぐなど、高齢者福祉が大きく揺れ動きましたが、後半になって、アメリカ発の経済危機が襲いかかり、働き盛りの人たちが職を失い、若い人たちが内定取り消しに会うなど、厳しい状況におかれています。
 想像を超えた荒波にもまれて、小さな小舟のようなベルの会は無事でいられるのか、不安がいっぱいになってきます。
 けれども眼を転じて世界を見ると、何かが変わりつつあることも感じられます。10年前には、アメリカに黒人の大統領が誕生すると考えた人がいたでしょうか。
 オバマさんの“We can change!”という勝利演説の言葉は、力強く響きました。



風呂敷

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 近頃、鎌倉に配食サービス関連の車が増えました。街角のあちらこちらでいくつものデリバリーと遭遇します。
 車だったりバイクだったり、運び方もさまざま。形もケースに入っていたり簡単なパックだったりします。



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プロフィール
NPO法人鎌倉ホームヘルプ協会ベルの会
1991年に会員制による非営利有償の配食・ホームヘルプサービス団体として発足。2002年にNPO法人化。介護保険発足後は訪問介護事業に加え、地域支援型のホームヘルプサービスと週2回の配食サービスを行っている。利用会員235名、協力会員121名、賛助会員40名。鎌倉の食材を用いてつくられる季節感あふれるお弁当は、長年愛好するファンが多い。
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