おいしい講義
今回は、一昨年、市内で子育て支援をしている「鎌倉市ファミリーサポートセンター」のフォローアップ研修会に、調理部の3名が講師として参加したときのお話を…ではなくて、そのときに持参した試食のレシピを紹介したいと思います。
料理を作るのは好きだけれど、人前での話は大の苦手という私たち(私だけ?)。
30名ほどの熱心な研修生を前に緊張の2時間半。講義の内容は、ベルの会の紹介に始まり、ヘルパーとしての心得、品目別献立の応用例などなど。
心優しいみなさんは、私たち素人の話にも温かく熱心に耳を傾けてくださいました。
でも、いちばん好評だったのは、持参の試食セット。2回目にはなんと、「これを楽しみに来ました」と言う若い男性がいたのです!
そして、なんと言っても私がいちばん楽しかったのは、いつもの厨房でああでもない、こうでもないと、試食づくりに夢中になっているとき。私にとっての心地よい場を改めて実感できた一日でした。
そのときのレシピのなかから、3品紹介します。いずれもベル料理の定番です。
<試食レシピ>
【鶏つくね団子】
(1)鶏ひき肉(200g)に塩(小さじ1/4)を加え、十分に練る。
(2)玉葱のみじん切り(大さじ1)、卵(1/2個)、酒(小さじ2)、ショウガの絞り汁(小さじ1)、片栗粉(適宜。硬さ加減を調節するため)を加えて練り合わせ、小さめの団子を作る。
(3)サラダ油で色よく揚げる(たっぷりの熱湯に落とし固めてもよい)。
(4)鍋に出汁または水(大さじ2)、しょうゆ(大さじ1/2)、砂糖(大さじ1)、酒(大さじ2)をひと煮立ちさせ、(3)を入れ、煮詰めて味を含ませる。
(5)(4)を2個ずつ黒文字などの小さな串に刺してできあがり。
※つけあわせには、茹でた空豆やこんにゃくのおかか煮が合います。そのほかに、野菜の炊き合わせなどを合わせてもよいでしょう。
【白和え】
(1)こんにゃく(1/4枚)は下ゆでして薄い短冊切りにする。にんじん(1/3本)も短冊切り。干し椎茸(3枚)は水で戻して薄切りにする(干し椎茸はしめじ(1/3株)でも代用できる)。
(2)(1)を出汁(大さじ2)、みりん(大さじ1)、薄口しょうゆ(大さじ1)で煮る。
(3)豆腐(1/2丁)の水気を切り、裏ごししてさらにすり鉢でする。その中にすりゴマ(大さじ2)、練り白ごま(大さじ1)を入れる。
(4)(3)に砂糖(大さじ2)、酒(大さじ1)、薄口しょうゆ(大さじ1)を入れて和える。
(5)(4)に(2)とさっと茹でておいた水気を切っておいた菜の花(3~4本)を加えて和える。
※菜の花が手に入りにくい季節は、春菊やホウレンソウでもおいしく作ることができます。
【にんじんゼリー】
(1)にんじん(300g)は皮を剥き、薄い輪切りにしてたっぷりの水から茹でる。
(2)とろとろの軟らかさになったら、フードフロセッサーでペースト状にする。
(3)鍋に水(2カップ)と粉寒天(8g)を入れ、火にかける。粉寒天が溶けたら(2)と砂糖(200g)を入れる。砂糖が溶けたら火から下ろし、レモン汁(1個分)を加えて流し缶に入れ、冷やし固める。
※寒天の代わりにゼラチンを使って固めてもおいしくできあがります。
※レモン汁を加えることによって、フルーティな香りがにんじんの臭いを和らげます。家族全員で楽しめるデザートです。
コメント
お料理、美味しいものをめぐってのお喋りは本当に楽しくて、ああでもない、こうでもない…
で作ってみて、ああだった、こうだった…と
幸せじゃありませんか! 人参ゼリーは、サプライズですね。 味はレモンのお陰で別人?の様ですが、色だけは「どうよ!」と人参が誇らしげに胸を張ってます。一度でファンになりました。
しらあえ。母は洋風の料理が得意だったのですが、ひじきや切干大根は食卓にのりました。でも私にとってしらあえは外でお食事する時口にするものでした。ベルの会のお弁当にはよく入りますね。手間と暇がかかりますが、真面目に作るとこんなに美味しいもの!という一品に成りますね。薄味でもお豆腐、野菜がそれぞれの味をうまく出して、胡麻の風味も決め手で、あ~あ、こんな地味だけど味わい深いお料理が美味しい国で暮らす幸せを噛み締めます。感謝、感謝。
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