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鎌倉ベルの会がおくる「家庭介護のコツとチエ」

新緑の鎌倉だより

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 鎌倉はいま、新緑の季節を迎えました。朝夕のちょっと湿った時間帯には、むせかえるようなシイの花の香りに包まれます。
 今年は太陽と雨のバランスがよかったのでしょうか? 早々と「滴る緑のなか」です。シイの木、ウノハナ、クスノキ。みんな小さな白い花をつけました。
 山の中腹では、ミズキが枝をいっぱいに広げて、真っ白い花を見せてくれています。ちなみに、山火事の時など水をシューシューと出すので、この名前が付いたのだそうです。

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 若葉ざかりのこの季節、程良い大きさに育った柿の葉は、待っていましたとばかりに「柿の葉ずし」に。
 ひとくちサイズに握った酢飯に、酢じめの鰺(アジ)の小さい切り身を乗せて。そして針ショウガとともに握り、柿の葉で包みます。
 もう1種類は、ほの甘く焼いた薄焼き卵を乗せて、同じように作ります。このとき柿の葉の表と裏を使い分けると、迷わずにお目当てを食べることができるのです。
 きっちりとお重に仕込んで待つこと半日。ただただ柿の葉に包んでおいただけなのに、どんな作用が働くのでしょうか。まろやかな味に変化したそれは、むいてもよし、柿の葉ごと食べてもよしで、この季節の楽しみの一つです。

 ついでにもう一つ。日本蕎麦を茹で上げるとき、食べやすい長さに切った芹(せり)を鍋にぱっと放ち、冷水で十分に冷やします。ざるの上には蕎麦と芹が同居していますので、これをいつもの蕎麦つゆでツルツルと。芹と蕎麦の香りが一体となって、「ウ~ム!」です。
 カラスノエンドウのかき揚げ、ユキノシタやタンポポの花の天ぷらも良いものです。タンポポは午後3時にはしぼんでしまいますので、摘んだらすぐに揚げないと、丸くて黄色いほんのり甘くてほろ苦い天ぷらにはなりません。

 鎌倉も空き地がなくなり、摘み草のできるところも少なくなりました。それでもまだまだ散歩の途中で見つけることができるのは楽しいものです。

(貞)

コメント


鎌倉は今まさに緑の洪水。盛夏突入という感じ、濃い緑が多くなりましたね。 その中でなんと柿の葉の若い緑が美しいこと!「どんな作用が働くのでしょうか」本当に、笹の葉もですが、自然の防腐剤ということでしょうか。摘み草の楽しみ、私は眺めるばかりでしたが、美味しく食べられる!さすがです。


投稿者: かっか | 2008年06月20日 10:54

ブログを読み、早速私も柿の葉寿司を作りました。
我が家のは駅弁大会で売っている富山の鱒寿司の容器を再利用したものです。
夫に切ってもらった庭の柿の葉を敷き詰めて、市販のスモークサーモンをのせ、その上に寿司飯をおき、蓋をして、付属の竹のへらとゴムバンドでしっかり抑えて数時間。柿の葉寿司の出来上がり。
この容器は柿の葉だけでなく、笹でも、ラップででもでき、いつものお寿司とは趣が変わり、楽しめます。お試しください。その前に鱒寿司を買ってこなければならないけど。
 「柿の実が赤くなる頃、医者は青くなる」と昔の人は言っていたそうで(西洋ではりんごですね)、柿の葉茶もあり、薬効、殺菌力があるのでしようね。
 


投稿者: デリラ | 2008年06月21日 20:44

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プロフィール
NPO法人鎌倉ホームヘルプ協会ベルの会
1991年に会員制による非営利有償の配食・ホームヘルプサービス団体として発足。2002年にNPO法人化。介護保険発足後は訪問介護事業に加え、地域支援型のホームヘルプサービスと週2回の配食サービスを行っている。利用会員235名、協力会員121名、賛助会員40名。鎌倉の食材を用いてつくられる季節感あふれるお弁当は、長年愛好するファンが多い。
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