たすけあい型ヘルパーを始めて
早いもので、ベルの会の会員になってから12年を迎えました。
当初は、息子の中学のふれあい教室で福祉を学んだことをきっかけという、ほんの軽い気持ちでした。先輩に導かれて、利用者のみなさんに会う前の時のことは、今でも忘れられません。
少しずつ経験を積ませていただき、今日に至りました。父母の介護にも勉強になりました。
私が語れる介護のコツなどは特にありません。ヘルパーというしごとに関していえば、利用者の方々は他人が家に入ってくることに心配もあること、そのため慣れるまでに時間がかかるということを理解して、お邪魔しています。
同じスピードで歩くこと。
コミュニケーションは大切だけれど、無理に語らずタイミングを見つけて。共通の話題があれば笑顔も自然に出てくるし、楽しくなります。
ひとつ、笑い話を。私が特に注意することは、シャワーの蛇口です。バケツに水を入れるはずが、うっかり上から水が! 利用者の方の服をお借りして帰ったこともありました。
週に1回、それも2時間くらいですが、しかし不思議に自分の生活のリズムに乗り、助かることが多くなりました。元気な利用者の方々だからなのでしょうか。
周りの状況の変化や手術を控えていることなど、日常のいろいろな不安は利用者だけが感じるものではなく、介護する私も同じなのだと思えるように変わりました。
帰る前にホームヘルプの記録票に判を押していただくとき、力強く押される方、判を手渡ししてくださる方さまざまです。どれもがぞんざいではなく、たしかな印です。それをこころに留め置きたいと思います。
先日、今までとは違った利用者さんとの出会いがあり、私らしくのんびりしたことが「何しているの!」と言われ、反省しました。毎日が勉強です。
これからますます厳しくなる介護制度、時代の流れに翻弄されず、立っていられるか。心許ない足なので、ふらふらすると思いますが、これまでの経験をバネに、がんばりたいと思います。
コメント
Fさんの誠実な人柄が、伝わってきますね。
細やかな心づかい、だけどおっとりとした雰囲気で・・・。
こういうヘルパーさんが毎週来てくれたら、穏やかな、健やかな生活が続けられると、利用者ご自身も、そのご家族もきっと安心なことでしょう。
シャワーの話!私は家でしょっちゅうなので、そんな自分はまるでヘルパーには向いていないのだと思っていましたが、ちょっと安心しました。
シャワーを浴びることたびたびありますよね。 寒い日には目も当てられない、 でもめげずに がんばりましょう。 ヘルパー仲間 より
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