たすけあい型ヘルパーを始めて
早いもので、ベルの会の会員になってから12年を迎えました。
当初は、息子の中学のふれあい教室で福祉を学んだことをきっかけという、ほんの軽い気持ちでした。先輩に導かれて、利用者のみなさんに会う前の時のことは、今でも忘れられません。
少しずつ経験を積ませていただき、今日に至りました。父母の介護にも勉強になりました。
私が語れる介護のコツなどは特にありません。ヘルパーというしごとに関していえば、利用者の方々は他人が家に入ってくることに心配もあること、そのため慣れるまでに時間がかかるということを理解して、お邪魔しています。
同じスピードで歩くこと。
コミュニケーションは大切だけれど、無理に語らずタイミングを見つけて。共通の話題があれば笑顔も自然に出てくるし、楽しくなります。
ひとつ、笑い話を。私が特に注意することは、シャワーの蛇口です。バケツに水を入れるはずが、うっかり上から水が! 利用者の方の服をお借りして帰ったこともありました。
「とんだ失敗!…でもね」―とある日の調理場より
午後3時半、お弁当98個が風呂敷に包まれてセンターを出て行きました。
「やれやれ皆様、ご苦労様でしたね」とテーブルを囲んでお茶の時間。
「あら、これおいしい!」「この煮物少し薄かったかなぁ?」などと、“作品”の吟味と反省がなされます。
でもみんなの楽しみは、やはり本日の「甘味」。午後の調理、盛り付け、後片付けなど怒涛(?)の作業の後には、お茶とお菓子が何よりの楽しみです。
お嫁に行った娘の話
お弁当を配達していたお宅の玄関先に白い山吹の花が咲いていました。
大好きな花なので思わず、「綺麗ですね」「素敵ですね」とついつい話が長引きました。
はじめまして
「こんにちは ベルの会です」
元気に声をかけて、地域の高齢者のお宅へお弁当を届けているNPO団体、「鎌倉ホームヘルプ協会 ベルの会」です。これからしばらく、このページにお邪魔することになりました。よろしくお願いします。
ベルの会は、年をとっても住み慣れたところで、誇りをもって暮らし続けられるように「自立と連帯のまちづくり」をめざして、16年前に発足した会員制の非営利団体です。配食サービスのほかに介護が必要な方のための介護保険を使った訪問介護事業、地域の高齢の方々を身近なお手伝いで支えるたすけあい型ホームヘルプをしています。配食で築いた信頼関係をもとに、介護保険事業、軽度のホームヘルプと、その人の状態の変化に伴って支え続けられたらよいと思っています。