認知症とくすり
2012年11月29日 09:10
【Q】
利用者のなかには、なかなか薬を飲んでいただけない方がおられて困るのですが、何かいい方法はありませんか。
【A】
確かに服薬を拒否される方は結構おられますね。その理由は、自分は病気と思っていない、飲み込むのに時間がかかる、飲み込めない・飲み込みにくい、水をこぼしてしまう、などさまざまです。
そこで、服薬を工夫することが求められます。
まずは、1日1回の薬にする、1包化にすることです。
すなわち、できるだけ簡単にすることです。
簡単にすれば、服薬介助の時間が効率化し、誤薬や配薬のミスが少なくなります。
そして、抗認知症薬では、正しく飲んでいただくためにさまざまな剤型が考えられています。
OD錠:口腔内崩壊錠。水なしで飲める
細粒:錠剤が苦手な利用者に
ゼリー・内用液:錠剤の苦手な人、拒薬する人
パッチ剤:嚥下障害のある人、拒薬する人
その人に一番適した剤型を調剤してもらうというのは、大切なことです。
いくらいい薬を処方してもらっても、飲んでいただけないと意味がありませんからね。服薬の現場の声を薬剤師や医師に伝える...。それは介護職の大きな役目でもあります。