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福祉マイスターへの道 毎日更新

認知症とくすり

【Q】
 費用対効果という言葉、初めて聞きました。大切なことですね。最近、よく処方されるジェネリックは医療費抑制の一環でしょうか? でも、私たちはジェネリックについてはマスコミの広告ぐらいであまりよく知りません。どう考えたらいいのでしょうか?

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【A】

 ジェネリックは後発医薬品ともいわれ、特許が切れた先発の医薬品と有効成分やその含有量が同じ医薬品をいいます。
 先発医薬品より5割から7割の価格(薬価)で流通しています。
 したがって、医療費抑制策のひとつとして、厚生労働省もその普及に力を入れているのです。
 2011年現在、その普及は数量ベースで国内シェアーの23.3%です。
 医療制度が異なり単純に比較することはできませんが、アメリカに比べ、非常に低いのが現状です。
 ジュネリックを希望する場合は、診察時に申し出ることができます。また、医師が処方箋の欄の「ジュネリック可・不可」に「可」と明記すれば調剤薬局でジェネリックのある薬は調剤されます。
 しかし、最近の医師に対するアンケート調査では、医師の6割以上に「ジェネリックの効果に疑問を感じている」ことがわかりました。医師のコメントのなかでは「アレルギーが増えた」「先発薬にはない副作用が出た」と安全性に対する懸念の声も聞かれます。
 「ジェネリックにも臨床試験が必要」と、大幅に省略された審査項目の見直しを求める声も大きいようです。
 そのため、たくさんのメーカーからジェネリック商品が発売されています。
 例えば、アリセプトのジェネリックは25社も発売されています。
 一言でジェネリックといってもいろいろあるわけです。
 ジェネリックも先発薬と効果も安全性も同じであれば、価格が安いというメリットがあり、国民にとっても大いに喜ばしいことなのですが...。
 医師のアンケート調査では、そうでもないようです。
 ジェネリックの発売メーカーにも関心を持つ必要があるかもしれません。


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