認知症とくすり
2012年11月27日 09:10
【Q】
抗認知症薬は薬価が高いと聞きましたが...。私たち介護職は薬価のことまで関わらないほうがいいのでしょうか。
【A】
そんなことはありません。一昔前では、命に関わる医療において経済的な考えは禁句でした。でも現在では、増え続ける医療費に対し、適切に対応する時代です。医療費は税金と保険料、自己負担で賄われているので、一人ひとりが関心をもつべきです。
「費用対効果」という言葉を聞いたことがあると思います。
かける費用に期待する効果が得られているか、という考えです。外国では、“COST BENEFIT,COST EFFECTIVENESS”と言われています。
確かに抗認知症薬の薬価は高いようです。薬価は、新規性、独自性、ニーズ、開発費などにより決まります。
最近は、市販の薬の事典などにも薬価が記載されています。
それを見ると、1日薬価で例えば、アリセプト(5mg)は356円、メマリーは427.50円です。
よく使われるロキソニンは55.80円、アムロジンは57.50円、デパスは40.20円です。
「必要なときに、必要な薬を...。漫然と服用しない。常に費用対効果を考える」ことがますます求められるようになってきています。