いつも失敗ばかりで自信が持てません……
2012年11月20日 09:10
【Q】
利用者との接し方や職場のルールなどがよくわからず、失敗ばかりです。自分の欠点ばかりが目について、自分を好きになれません。今のままでよいとも思えませんが、勉強する意欲もわきません。
【A】
欠点ばかりが目についてやる気が出ないとき、問題に向き合うことは一つの解決策ですが、逃げることも一つの手です。例えば、見方を変える、あせらない、あきらめる、くよくよしないなどといったことも、一つの対応策です。
「へこたれている」と言える自分もかわいいものです。そして、「自分の欠点がよくわかる」ことは、自己理解が深く謙虚な人間であり、自分の休むべきときを知っているのだと、プラス思考に切り替えてみることも一つの方法です。
できないこと、わからないこと、不安なこと、未知なことは、時間が解決してくれる面もあります、経験の浅い援助者は、仕事で失敗が多いのは当たり前のことです。むしろ、それをありのまま認められる自分を褒めて、欠点だけでなく長所を含めて自分を見るストレングス視点を持つことです。それは、利用者支援においても、必ず役立ちます。
出典:神山裕美・木戸宣子『対人援助・生活相談サポートブック』中央法規出版、2008年