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福祉マイスターへの道 毎日更新

文字の変化

【Q】
 薬物療法の効果が出てくると、文字がだんだん小さくなったり、雑な字になったりする患者さんがよくいます。これも薬の副作用でしょうか。

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【A】

 文字がまっすぐに書けなかったりゆがんだりするのは、上肢や手指のけいれんによるものと思われます。これは「書痙」といい、ジストニアの症状です。抗精神病薬の副作用であるジストニアは、アカシジアや無動症と同様、錐体外路系の障害によって起こる不随意運動の一種です。
 筋肉の運動は、錐体路細胞と錐体外路細胞の2種類によりコントロールされていますが、抗精神病薬が後者の錐体外路細胞に作用することで筋肉運動が影響されます。ジストニアは顔面、頸、眼、口、上肢、手指などの筋が痙縮して生じるアテトーシス様の運動で、精神的な緊張や不安、ストレスなどによりその動きは激しくなりますが、通常は時間の経過とともに弛緩します。


出典:辻脇邦彦・南風原泰・吉浜文洋編『看護者のための精神科薬物療法Q&A』中央法規出版、2011。


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