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福祉マイスターへの道 毎日更新

利用者のニーズに応えられない制度やサービスが多すぎます……

【Q】
 現場にいると、利用者のニーズに応えきれない制度やサービスが多すぎて、無力感にかられることがあります。この憤りをどこに持って行けばよいのでしょうか?

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【A】

 相談援助職は、利用者ニーズを最も身近で把握する専門職であり、自らの状況やニーズを表現できない人に代わって、それを自治体や専門機関に伝え、問題解決を求めるアドボカシーの役割も担います。そのため、利用者の個別ニーズを普遍化し、その共通課題を地域全体に伝え、改善や開発を提起することも求められています。
 その具体的な報告や検討の場の1つとして、地域ケア会議などがあります。そのなかで、その集積を地域福祉計画などに反映させ、サービスの改善や開発に繋げる仕組みを作り上げていくことも、重要な仕事となります。そのために、現状のサービスや制度で対応できないニーズは、特殊な個別ニーズであるか、それとも普遍的な地域全体のニーズであるかを見極める必要があります。
 これらの仕事は、各所属機関の職務を超えている場合がありますので、自治体や地域の関係者全体と連携を深めながら、進めていくことが大切となります。


出典:神山裕美・木戸宜子『対人援助・生活相談サポートブック』中央法規出版、2008年


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