利用者・家族にとっての記録の意義
2012年10月30日 09:10
【Q】
利用者や家族にとって、記録はどのような意義がありますか。
【A】
記録は支援の証です。利用者や家族からみれば、提供されたサービスの内容の証明、支払った利用料の明細という意味があります。
また、記録には、形のない「介護」というサービスについて、利用者や家族にわかりやすく伝える役割があります。利用者や家族は、記録を読むことによって、そのサービスがどのような目的で、どのような方法で提供されているのか、その結果がどうであったのか、又、今後どのように継続する予定なのか、などを確認することができます。
このようことを踏まえると、記録は、利用者や家族を含め、だれが読んでも“事実”が明確になるように、わかりやすく、端的に書く必要があります。その上で、開示説明を要求されたら、利用者や家族の視点で、情報を提供する姿勢が求められます。
出典:田形隆尚著『わかる・伝わる・つながる 根拠ある介護記録のつくり方』中央法規出版、2012