経管栄養、高浸透圧、乳糖不耐症、嵌入便
2012年07月09日 09:10
【Q】
経管栄養で下痢が続くんですが。
【A】
(1) | 栄養剤の投与速度が速い |
通過時間が速く、消化が追いついていない状態です。 | |
(2) | 浸透圧が高い |
栄養剤を吸収できないばかりか、逆に、腸壁から栄養剤に水分が取られ、下痢となります。 | |
(3) | 温度が冷たい |
温度刺激で下痢となっています。 | |
(4) | 乳糖不耐症 |
乳糖の酵素がなく、消化できず、下痢となっている可能性があります。 | |
(5) | 細菌汚染 |
器材の管理が悪く、細菌感染を起こしている可能性があります。 | |
(6) | 食物繊維不足 |
繊維不足のため、便性が固まらず、下痢となっている可能性があります。 | |
(7) | 脂質含有量が多い |
脂質の吸収ができないと下痢になります。 | |
(8) | 量が多い |
吸収できない量だと下痢をします。 | |
(9) | 嵌入便 |
直腸に便が溜まっており、出せずに、一部が下痢として出ている可能性があります。 |
出典:西村かおる著、『アセスメントに基づく排便ケア』、中央法規出版、2008年