薬物調整の難しい患者
【Q】
薬物調整が難しく、微量の薬の変化で状態が悪化したり、副作用が出現したりする患者さんにはどう対応したらよいのでしょうか。
多剤併用
【Q】
何種類もの精神科薬を飲んでいる長期入院の患者さんがいますが、なぜあんなにたくさん飲まなければならないのかと疑問に思います。なぜ日本では多剤併用で薬を使用するのでしょうか。
「本人のため」の介護をした結果、怪我をしたら虐待にあたるのでしょうか?
【Q】
養護者や家族が「本人のため」と言ってリハビリや介護をして、その結果本人にけがを負わせたり、精神的苦痛を与えている場合は、虐待に該当するのでしょうか。
同居していても養護はしていない孫などによる虐待は「養護者による虐待」に当た らないのですか?
【Q】
同居して養護する娘ではなく、同居はしているが養護はしていない孫(娘の子)による虐待は、「養護者による高齢者虐待」ととらえることができるのでしょうか。
なぜ高齢者虐待は支援困難事例ではなく、虐待と認定する必要があるのですか?
【Q】
養護者による高齢者虐待に対しては、なぜ支援困難事例として対応するのではなく、虐待と認定する必要があるのでしょうか。
介護記録の書き方の基本
【Q】
高齢者の介護施設で働いています。記録が苦手で、毎日かなり時間がかかってしまいます。記録の書き方の基本やポイントを教えてください。
スタッフの言うことが聞けていますか?
【Q】
スタッフはみな出払っていて、ステーションには介護リーダーA一人。介護リーダーAは、明日までに仕上げなければならない勤務表作りで忙しい。そこへスタッフBがやってきて、「リーダー、話があります」と話しかける。「今、手が離せないんだけど…」と返すと、「では、これを受け取ってください」と、スタッフBは“退職願”を机にそっと置き、ステーションを出て行く。退職願を見た介護リーダーAは、慌てて後を追いかけ、スタッフBを呼び止め、「退職するのに、こういうやり方はないんじゃない?」と話しかけると、堰を切ったようにスタッフBが話し出す。「こういうやり方はない? 私は“リーダー、話があります”と言ったのに、“今、手が離せない”とおっしゃったのはリーダーのほうですよ。それに、今までも何度も話をしに行ったのに、いつも“やれレセプトだ、やれ請求書作りだ、やれ勤務表作りだ”と断り続けられたのは私のほうです。もう話はありません、退職します!」
時間管理ができないと苦労する
【Q】
スタッフCと一緒に、入浴介助を担当していたスタッフBが、17時の終業時間過ぎに、介護リーダーAのところへやってきて、「リーダー、私はCさんと一緒に入浴介助をすると、Cさんの仕事の段取りが悪くていつも16時を回ってしまって、その後記録、着替えなどをしていると、残業しなければなりません」と話す。Aは「ご意見ありがとう、次はよく考えるわ」と応える。
次の週、スタッフDと一緒に、入浴介助を担当していたスタッフBが、16時過ぎに、介護リーダーAのところへやってきて、「リーダー、Dさんと組むと確かに15時には入浴が終わりますが、Dさんは仕事が粗すぎます。時間は早くても、あれではいつか必ず事故が起きると思います」と話す。
介護リーダーAは、その旨を「Bさんは、クレームが多いのです」と、上司の施設長Eに相談する。すると、「それはBさんに問題がある訳ではなく、おそらく時間管理に問題があると思うよ」との答えが返ってきた。
スタッフのモチベーション(動機付け)を上げるにはどうしたらいいの?
【Q】
入社して3年目のスタッフBが、介護リーダーAに向かって「最近やる気がでないんです」と訴えてくる。介護リーダーAが「何かあったの?」と問うが、スタッフBは「理由はわからないんです…」と答える。そこでAは、頭に思いつくところを、次々と聞いてみた。(1)A「給料が安い?」B「あまり気にしていません」(2)A「休めない?」B「十分休んでいます」(3)A「家庭の問題とかある?」B「すこぶる順調です」(4)A「お客様や職員との人間関係が悪いとか?」B「みんないい人です」(5)A「そろそろ昇進も考えないとね?」B「いいえ結構です」(6)A「仕事の内容?」B「なぜか最近仕事がちっとも面白くなくて…」(7)A「最近仕事が面白くないのね…この仕事が嫌なの?」B「いえ、そうではないんですけど…」 A『仕事は嫌いじゃないのに、やる気が出ない…。燃え尽きかなぁ…。休みや人間関係もうまくいっているなら、うつではなさそうね。でも何か理由がきっとあるはずよね、一体なんだろう…』
介護リーダーの位置づけがわからないと苦労する
【Q】
当該グループホームは2ユニットで、責任者(施設長)は会社の社長となっている。介護リーダーAは、グループホーム全体の管理者として登録してあり、役職名は介護課長(リーダー)である。彼の下には、A・Bというユニット毎のユニットリーダーが存在する。
介護リーダーAは、基本的に2ユニットのうち、A棟に常駐しており、通常はA棟の業務に自ら入り、食事介助、入浴介助、排泄介助といった日常の身体の世話から、炊事、洗濯、掃除といった日常の世話、さらにレクレーションや行事などもこなしている。その上、社長の命令により、必要に応じて、振替伝票作成、レセプト集計、請求業務といった経理業務や、勤務実績チェック、勤務表作りといった労務業務、求人、面接といった人事業務、その他、営業、相談業務、ケアマネ業務などをこなしている。
スタッフからは「リーダーは欠かせない重要な人員の一人」と認識されている。そのため、管理業務が忙しくなる月末・月初になると、「現場が回らないので、ちゃんと現場の仕事をしてください。何をやっているのですか?」とクレームを出されてしまうという。
介護の本質を理解していないスタッフへの対応法は?
【Q】
入浴介助をしている介護リーダーAとスタッフB。ここでは、入浴介助は機能別で、Aは直接介助、Bは更衣介助を担当していた。認知症のCさんの入浴介助となり、Bが更衣介助をしていたら、ズボンを脱がしたところでCさんが排便。その直後、Cさんはその便を踏みつけ、お尻から転倒。痛がるので、至急、脱衣室に設置してあるナースコールを押し、ナースに連絡。ナースの判断でその後入浴は中止し、排便後のCさんの清拭をすませると、大事をとって病院へ受診。幸いにも外傷、骨折などはみられず。骨折がなかったと知らされると、スタッフBはリーダーAに向かって「もうCさん、嫌になっちゃう!! 入浴前にトイレに誘って、便器に座ってもらった時は、5分経っても便が出なかったのに…。なのに、ズボンを下ろした途端に排便って…。認知症とはいえ本当に嫌になっちゃう!!」
リーダーA「嫌になるという前に、その便を踏んでCさんは転倒して、危なかったのよ…」
スタッフB「不可抗力でしょ! Aさんは私のことは全然理解してくれないんですね!」