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福祉マイスターへの道 毎日更新

聴覚障害者(児)の支援について~2.聴覚の障害とはどのようなもの?(2)

 聞こえの程度は様々です。純音聴覚検査で会話時の聞こえの程度を調べることが一般的ですが、その結果によって、軽度(25~39㏈)、中等度(40~69㏈)、高度(70~99㏈)、ろう(100㏈以上)に分類されます。こうした等級分けを行ったからといって、一律に支援の仕方や生活の改善が図れるものではなく、それぞれに感じる不自由さは多様です。年齢や世代といった周囲の人的環境、日々の生活空間、また職業によっても異なります。たとえば、同じ中等度の難聴とされても、夫婦の間の会話では不自由を感じないが、電話の対応や会議、営業での交渉毎などでは職業生活に不自由をきたすといったこともあります。

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 自らの障害に対する生活の工夫が大切ですが、また周囲の関係者にも、大きめの声で話す、読話を使う、手話や筆談を交えて会話するなど、そのための理解が大切です。
 なお、片側難聴という障害もあり、この場合には小児期における言語の発達形成には大きく影響することは少ないのですが、就学以降においては、健常側から聞きやすい席とするなどの配慮が必要です。また軽度の片側難聴であることが家族にも自覚されていないこともあるので、聞き返しが多い、頭を一定方向に向けての会話が多いなどの様子が見られた場合には、聴力検査を受けてもらうなど、注意が必要です。

【参考図書】
奥野英子編著『聴覚障害児・者支援の基本と実践』(中央法規出版)平成20年3月刊、定価2800円(税別)


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