睡眠薬の強さの基準
2012年03月14日 09:10
【Q】
睡眠薬の強さの基準はどのように決まっているのでしょうか?
【A】
睡眠薬の強さの基準は、作用時間、半減期など、効果が発現し持続する時間をもとに決めるのが一般的だと思います。一般的には半減期、作用時間によって超短時間型、短時間型、中間型、長時間型と分けます。これは、バルビツール産系でもベンゾジアゼピン系でも、その他の睡眠薬でも同様です。
ベンゾジアゼピン受容体作動型の睡眠薬のタイプと半減期は、次のとおりです。超短時間型には、半減期が2~4時間程度のトリアゾラム、ミダゾラム、ゾルピデム酒石酸塩とゾピクロンがあります。短時間型には、半減期が5~8時間程度のエチゾラム、ブロチゾラムと、10時間のリルマザホン塩酸塩水和物、ロルメタゼパムがあります。
中間型に分類されているのは、ニトラゼパム、エスタゾラム、ニメタゼパム、フルニトラゼパムです。これらはいずれもベンゾジアゼピン系の睡眠薬で、半減期はおおむね12~26時間の範囲です。長時間型は、半減期が約40時間~120時間程度の睡眠薬です。ベンゾジアゼピン系のフルラゼパム塩酸塩、ハロキサゾラム、クアゼパムが長時間型に分類されています。
出典:辻脇邦彦・南風原泰・吉浜文洋編『看護者のための精神科薬物療法Q&A』中央法規出版、2011年