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福祉マイスターへの道 毎日更新

ベッド上での食事

【Q】
ベッド上で食事を摂る場合の注意点について教えてください。

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【A】
 本来ベッド上でしか食事が摂れない方はほとんどいないと思います。身体状況によりある一定の期間ベッド上で食事を摂る場合は、ベッドの背上げ機能に注意が必要です。正しい背上げの方法を知らないと、それだけで食事環境を阻害してしまいます。
 自分で背上げの感覚を体験したことのない方は、ぜひ体験してみてください。膝の下を上げ、お尻が滑らないようにして背上げを行っていくと、途中から背中とお腹が圧迫され苦しくなってきます。とても食事を摂れる状態ではありません。
 これは、体の関節の動きとベッドの背上げの動きが合っていないことから起こります。この問題を解決するには、背上げをした後、体を一度前へ曲げる運動と太腿の下を軽く持ち上げて降ろす運動を行うと、即座に圧迫感が解消されます。最近のベッドは、背上げするときの圧迫感をできるだけ取り除くよう、ボトム部にさまざまな工夫がなされていますが、背上げしたときはこの2つの運動を行うよう心がけてください。背上げしたときに体が不安定な場合は、左右にクッションなどを置き、体の安定を図ってください。

出典:山永裕明監、野尻晋一著『リハビリテーションからみた介護技術』中央法規出版、2006年


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