多くの薬が処方される理由
2012年02月22日 09:20
【Q】
高齢になると、どうして数多くの薬を服用する必要があるのでしょうか?
【A】
多くの高齢者は複数の疾患を有し、いろいろな診療科にかかり、結果として多くの薬をもらうことが多いものです。つまり、臓器別に薬を処方されるために、いつの間にか薬が多くなります。高血圧、高脂血症、前立腺肥大、腰痛などの病名や症状に対して、それぞれ薬が処方され、結果として多剤になるのです。
全人的かつ総合的に、QOLを視野に入れた診療や処方が行われるようになり、さらに診療各科の連携が密接になると、不必要な薬は処方されなくなるのではないかと期待しています。総合的な診察、診療各科の連携が今後の課題といえます。
出典:介護専門職の総合情報誌『おはよう21』2008年3月号、中央法規出版