社会福祉士の独立営業とは? ~独立型社会福祉士の活動2~
2012年01月31日 09:10
◆開業している人たちの事業内容は?
すでに多くの社会福祉士の皆さんが、独立して事業を営んでいます。活動領域を求めると広く多くの事柄に対応することになりますが、介護支援専門員や介護認定審査会の委員といった介護保険関係の仕事や成年後見人を担うといった方が多いようです。
現状では、まったくの相談事業だけで採算をとっていくことは困難なことから、他の職業との兼業となっていたり、あるいはNPO組織を立ち上げ、その活動の一環として独立型を採り入れている方、出版や講演、講師などを多様に組み合わせている方なども見られます。
経済情勢の厳しくなるなか、社会福祉の領域も財政的な制約が大きくなっていくことが懸念されます。また新たな貧困層の出現なども起こってくることでしょう。こうした低成長、困窮の時代に対して、従来の価値観で対応していては限界があり、新たな視点でコミュニティを作り上げていくとの提言が数多くみられるようになりました。社会福祉士会のホームページにもあるように、地域でのネットワーク形成、当事者組織支援、地域啓発活動、社会資源開発、ホームレスの支援など、独立型社会福祉士がこうした活動のキーパーソンとなっていくことも考えられます。自身の足元も固めながら、時代に求められる存在となってもらいたいものです。