たそがれ症候群への対応
2012年01月26日 09:10
【Q】
夕方から夜になると不穏になり「家に帰りたい」という利用者がいます。その場合の対応を教えてください。
【A】
介護の現場では「その人の尊厳を大切にするかかわり」が重要です。「その人の思いを受け止めて、理解するようにして寄り添った対応」をしましょう。
その人を受け入れ、存在を認めることが大切です。たとえば「バスに乗って帰る」と言うのであれば、「もう、バスは行ってしまいましたよ。そろそろ暗くなってしまったので、今日は泊まってまた明日の朝にしたらいかがですか?」という対応をしてみましょう。
それでもダメな場合は、人を支えることが介護の仕事なので、話題を変えることも一つの方法です。単純にその歩いている状況に付き添い一緒に歩き、お年寄りの「不安感」をやわらげ、「安心感を増す」対応をとってみてはいかがでしょうか。
出典:介護専門職の総合情報誌『おはよう21』2005年6月号、中央法規出版