介護ベッドの使い方
2011年11月07日 09:10
【Q】
室内の移動は手すりなどを利用して自力でできるものの、「最近よくふらつく」と訴えていたAさん。ある日、ベッドから立ち上がろうとしたところ身体がふらついたため、ベッド柵にしがみつく姿勢になってしまいました。そして、勢いあまって、ベッド柵を引き抜くように転倒。腰を強打してしまいました。
介護ベッドの正しい使い方を教えてください。
【A】
一般的な介護ベッドの柵は、あくまでも転落を防止するためのもの。簡単に取り外しができるようになっている上、強度面でも強い荷重に耐えられるようにはできていません。ですから、つかまったり体重をかけたりするのは危険です。
必要であれば、起き上がりや立ち上がり専用の福祉用具を取り付けましょう。ベッドの背ボトムに固定できるラッチ付きベッド柵や介助バーなど各種あります。
介護ベッドのマットレスについては、マットレスの上に布団を敷くと、しわになって褥瘡の原因になったり、背を上げたときにずり落ちて不安定な姿勢となる原因になります。
マットレスだけでは寒いときやマットレスの硬さが合わないとき、褥瘡が生じやすいときなど、専用のベッドパッドをマットレスの上に敷くようにしましょう。ベッドパッドには、四隅をマットレスに固定できたり、通気性や体圧分散効果に優れたものなどがあります。
出典:介護専門職の総合情報誌『おはよう21』