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福祉マイスターへの道 毎日更新

言葉以外のコミュニケーション

【Q】
 言葉以外のコミュニケーションを非言語的コミュニケーションといいますが、非言語的コミュニケーションをとる際のコツを教えてください。

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【A】
 人が他の動物と異なっていることの一つに、言葉を使ったコミュニケーションが挙げられます。しかし人は、言葉だけで互いの意思疎通を行っているわけではありません。表情や視線、姿勢、ジェスチャーといった顔や身体の動き、服装や髪型、化粧といった身だしなみ、さらに対人距離などが大きな役割を果たしています。
 また、同じ言葉を話していても、声の大きさやメリハリのつけ方、話す速さ、イントネーションなどで、相手への伝わり方はずいぶん異なります。こうした言葉以外のコミュニケーションを非言語的コミュニケーションといいますが、これらをうまく使うことで、親密さや好意といった感情を伝えることができます。
 人は、自分に与えられた情報が曖昧で判断に迷う時は、目に見える一部の手がかりに基づいて直感的に判断する傾向があることが知られています(ヒューリスティック効果)。認知症や難聴などがある場合、理解力や判断力が低下しているので、目に見える手がかり=非言語的コミュニケーションの果たす役割は非常に大きいといえます。

出典:飯干紀代子『認知症の人とのコミュニケーション 感情と行動を理解するためのアプローチ』中央法規出版、2011年


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