朝のストレッチで心身を健康に
【Q】
毎日仕事から疲れて帰り、眠りに就きますが、朝起きると身体が動かず、しばらく頭が働きません。何かよい改善方法はありませんか?
【A】
睡眠中、身体はほぼ水平の状態に保たれ、あまり長時間動くことがありません。そのため、人や体調によっては身体が硬くなったり、血液の流れが悪くなったり、身体が動き出すのに時間がかかる場合があります。
そこで、朝はゆったりしたストレッチ運動を行うことをおすすめします。少しずつゆっくりと身体を動かすことは、筋肉や骨に大きな負担をかけることなく血流を促進し、筋肉の緊張をほぐすのに最適です。血流が促進されると脳への酸素供給がスムーズに行われ、脳の働きを活性するので、仕事の効率を上げることができます。また、身体を伸ばすことで硬くなった筋肉をほぐし、身体にしなやかさが生まれます。
そのため関節の可動域が広がり、動きやすくなるため、筋肉の偏りが解消され、左右のバランスが整えられます。さらには朝に疲れがとれていない気だるい感覚なども抜け、けがなどをしにくくなります。
また身体が目覚めた直後の時間帯は、交感神経の働きも活発になるため、他の時間帯に同じような運動をするよりも、エネルギー消費量が多くなります。つまり、朝にストレッチ運動をすることは、身体や頭の動きを活発にするだけではなく、交感神経のスイッチを早く入れ、身体の代謝を高めることができるため、脂肪の燃焼しやすい体質づくりもできるのです。
朝のストレッチの効果
・血流を促進させ、脳の働きを活性化する
・けがや病気の予防
・代謝を促進させる
・筋肉の緊張をやわらげてリラックスした朝を迎えられる
・関節の可動域を広げ、活動しやすい身体になる
・気持ちをすっきりさせて1日がスタートできる
出典:かつもとあき『こころとからだをいやすケアストレッチ』中央法規出版、2011年