「質問力」の磨き方(4)
2011年06月09日 09:20
【Q】
利用者や家族から的確に情報を得るために「質問をする力」を高めたいと思っています。どのようなトレーニングをすればよいでしょうか?
【A】
対人援助職者にとって「質問をする力(質問力)」を身につけることは、仕事の質を高めていく上で欠かすことができない要素です。
質問力に磨きをかける第4の方法は「3つの手法を学び、活かす」ことです。3つの手法とは、スーパービジョン、カウンセリング、コーチングです。それぞれ、専門的な技術を要する高度な手法ですが、そこから面接等で活かせる質問力を磨くことができます。
(1)スーパービジョンの手法から学ぶ
例「今でも○○さんを支えている利用者の印象的な言葉には、どのようなものがありますか?」
例「妻の意向をどの段階で把握しておけばよかったと思われますか?」
(2)カウンセリングの手法から学ぶ
例「○○さんの家族は『ダメな人』ばかりなのですか?」
例「どういうときに家族がバカにしていると感じられるのですか?」
(3)コーチングの手法から学ぶ
例「なるほど、おもしろい視点ですね。どこから発想しましたか?」
例「自宅での生活を送るために必要な介護サービスや家族のお手伝い、ご自分でできることは何ですか?」
出典:高室成幸著『ケアマネジャーの質問力』中央法規出版、2009年