記録の一覧化とは
2011年04月20日 09:50
【Q】
記録の一覧化について教えてください。
【A】
記録は、入居者が生活している場(ユニットなど)に常に置いておき、その場所に行けば、いつでも記録がすべて把握できる仕組みが大切です。これを「記録の一覧化」といいます。
これまでのように業務別の記録をとっていたときは、事務所や医務室、介護室など、保管場所がばらばらでした。そのため、急変時に記録を持って病院へ向かう際、普段の健康状態や薬の説明に必要な記録は医務室、日常の暮らしの様子を説明するためのケース記録は介護室に取りに行くなど、1人の入居者の情報をあちこち探し集めなければならない状況でした。
しかし、その場所(ユニットなど)に行けばいつでも記録がすべて把握できる仕組みをつくっておくことで、あわてて探し回ることもありません。こうした一覧化は、情報を共有する方法として有効であり、介護する側にとっても合理的であるといえます。
出典:秋葉都子編著『ユニットケアで暮らしをつくる』中央法規出版、2011年