記録に記された情報の使い方
2011年04月21日 09:10
【Q】
記録に書かれている事柄(情報)の使い方について教えてください。
【A】
離れて暮らす入居者と家族は、お互いの生活を気づかう毎日を過ごしていることでしょう。しかし、入居者の暮らしの全容が容易に想像できる工夫されたケース記録があり、家族が訪れた際にその記録を読むことができれば、離れていた時間について入居者の日々の暮らしぶりを思い描き、安心する材料の一つになるのではないでしょうか。
また、入居者の毎日の暮らしぶりを記録として積み重ねることは、些細な変化に気づいて他職種につなげる足がかりとすることができ、その様子を家族に理解してもらうこともできます。
こうして毎日積み重ねられた情報は、いわば日々モニタリングを行っているのと同じで、継続から見えてくるケアの妥当性や見直しの必要性を考える足がかりとなる具体的な方策は、ケアプランへとつながります。
出典:秋葉都子編著『ユニットケアで暮らしをつくる』中央法規出版、2011年