アディクショングループのプログラム
2011年04月08日 09:10
【Q】
アディクショングループのプログラムのもち方はどうすればよいのでしょうか?
【A】
アディクションを私たちは一律に語りますが、本人たちにとってはアディクションの種類によってことなる病であり、他のアディクションと同一視されることを嫌うものです。これはアルコール依存症という同じ病名であっても、自分と同一視できない人が多くいることから考えると、病名の違いは彼らにとって大きな問題と思われます。
アディクションは病名により微妙に異なっているとともに、理解しあえるには長時間を要することを考えると、同病名の人たちでグループミーティングやデイケアを構成するのが望ましいです。しかし、アルコール依存症を除くと、同一病名で行うことは大都市圏以外では困難と思われます。アルコールの他に薬物依存症、ギャンブル依存症、摂食障害などの混然としたアディクションのグループミーティングやデイケアは、かかわる側がどのようにそれぞれのアディクション問題へ返すかが問われると思います。そこには。スタッフの知識や体験が問われることも少なくありません。
アディクションのデイケアのプログラムを考えたとき、(1)グループミーティング、(2)アディクション教育、(3)集団の作業、レクリエーションなど、(4)自助グループへの移行の4つが中心になります。
出典:日本デイケア学会編『精神科デイケアQ&A』中央法規出版、2005.