プログラム構成の工夫
2011年04月05日 09:30
【Q】
デイケアでのプログラム構成の工夫はどうすればよいのでしょうか?
【A】
デイケアのプログラムは、年間プログラムや月間プログラム、週間プログラムを計画するところなど、それぞれのデイケアの規模、開所日数などによりプログラム構成に違いがあります。病院付設のデイケアでは、週間プログラムを固定化し、それを年間通して実施しているところが多いです。一方、少人数のところでは、翌月の月間プログラムをスタッフと通所者が相談をしながら、各月ごとにプログラムを作成し、季節感など多少の変化を取り入れながら運営しているところもあります。年間プログラムとしては、春にはお花見、夏には1泊旅行、秋にはスポーツ大会、冬にはクリスマス会など、行事的な催しを大まかに決めておくのがよいでしょう。
デイケアでのプログラムはグループで実施することになっていますから、基本的にグループ関係が成立しやすいものが集団活動を活発化します。他者との自然な交流がとれるような活動が適しているといえます。
デイケアのプログラム構成を考える条件としては、通所者の年齢、男女比、地域性、規模(通所者数)、利用日数などを考慮せざるを得ません。例えば「料理」のように老若男女を問わず利用できる活動プログラムは多くないので、プログラム構成も男性向け、女性向け、高齢者向け、若者向けということを考慮せざるを得ず、苦労していると思います。しかし、対象者に合わせたプログラムを準備することが必要です。
出典:日本デイケア学会編『精神科デイケアQ&A』中央法規出版、2005.