面接での具体的な質問のしかたについて(4)
2011年03月17日 09:20
【Q】
利用者と面接をしているなかで、的確に情報を収集できていないと感じることがあります。必要な情報を得るための具体的なヒントを教えてください。
【A】
対人援助職者にとって「質問をする力(質問力)」を身につけることは、仕事の質を高めていく上で欠かすことができない要素です。今回は「What」について考えていきます。
アセスメントで困るのは、利用者(家族)が「なに」について話しているのかがわからないときです。常に「なに」を意識しながら面接を進めることが大切です。
1.話題の行為の「目的」に着目する
・ADL(日常生活動作)
・IADL(手段的日常生活動作)
・CADL(文化的日常生活動作)
2.話題の道具類の「目的」に着目する
・生活家電、生活道具、福祉用具、自助具
例「この電子レンジでは、どういうものをあたためたりしていますか?」
・情報、娯楽、趣味道具類
・人間関係、コミュニケーションの道具
3.話題の人物の「目的」に着目する
例「その方にお会いして何をされたいのですか?」
出典:高室成幸著『ケアマネジャーの質問力』中央法規出版、2009年