面接での具体的な質問のしかたについて(3)
2011年03月16日 09:10
【Q】
利用者と面接をしているなかで、的確に情報を収集できていないと感じることがあります。必要な情報を得るための具体的なヒントを教えてください。
【A】
対人援助職者にとって「質問をする力(質問力)」を身につけることは、仕事の質を高めていく上で欠かすことができない要素です。今回は「Who」について考えていきます。
話題の主役や目的の相手がはっきりしないまま会話が進むと、聞き手は誰をイメージしてよいかわからず、とてもストレスになります。行為の主体者や話題となっている人物を特定することは、アセスメントの基本です。
1.話題の「主人公」を確認する
・「だれが」を確認する
例「どなたが連れて行ってくださったのですか?」
・「だれに、だれと」を確認する
2.「人称代名詞」を確認する
・「子ども」を確認する
・「孫」を確認する
・「親戚」を確認する
・「幼なじみ、親友、友だち、知り合い」を確認する
例「その方とはいつからのお知り合いですか?」
・「仕事仲間」を確認する
・「みんな、近所、大勢」を確認する
例「とくにどの方がおっしゃっていますか?」
出典:高室成幸著『ケアマネジャーの質問力』中央法規出版、2009年