24時間シートとは(3)
2011年03月25日 09:10
【Q】
24時間シートを活用する効果について教えてください。
【A】
24時間シートの活用と効果にはさまざまなものが挙げられます(表)。暮らしやケアのあり方を目に見える形にしておくことで、自分たちのケアを客観的に評価し、見逃せないばらつきから、ケア改善の糸口、けがや事故を未然に防ぐための内容が浮き彫りになって見えてきます。
表 24時間シートの効果
○入居者・家族にとって
・自分が望む毎日を送ることができる
・いつも均一的なケアを提供してもらえる
○職員にとって
・24時間を基軸に、暮らしの全体像が容易につかむことができる
・他職種との連携により、成立する情報を一目で得られる
・ケアを言語化することで、本人、家族、多職種間で共通言語で内容を理解することができる(情報を伝達する過程で、内容のズレが生じにくい)
・職員を指導する際の指導方法の統一を図ることができる
・行動とリスクをある程度予測した対応と対策がとることができる
・けがや事故が生じた場合、どこに異常や問題が発生したのかがわかりやすく、その場で対策を立てることができる
・急な欠員が出た場合、他のユニットから応援に入る職員でも、利用者に関する最低限必要なケアを、必要なタイミングで行うことができる
・介護に必要な人員が把握できる
出典:秋葉都子編著『ユニットケアで暮らしをつくる』中央法規出版、2011年