面接が上手になるには?(4)
【Q】
利用者との面接がなかなか上手になりません。面接の基礎から教えてください。
【A】
引き続き「相談面接技法」を紹介します。今回は「利用者自身の問題理解を深める技法」です。
1.解釈する
利用者の話を整理し、利用者が気づいていないような因果関係を推理し、示します。その際、あくまでも専門職としての知識や経験に基づいた解釈であることを自覚し、主語が「私」になる「Iメッセージ」を活用し、断定的に伝えることは避けましょう。
伝えた解釈に対して利用者が反対する場合には、利用者にとって同意できないもの、または同意していながら認めたくないもののどちらかだと考えられます。利用者の反応を注意深く観察し、適切な時期にもう一度投げかけてみましょう。
例:「お話を伺っていましたら、私には……と……に何らかの関連があるのではと思えたのですが」
2.不一致を指摘する
利用者の話、行動、感情などの不一致を利用者に伝えます。利用者が気づいていなかったり、気づいていても意識的または無意識的に無視しようとしていることについて、もう一度よく考え直すように促すことになります。利用者を非難することがないように注意し、「Iメッセージ」を活用しましょう。
例:話す内容の不一致
「前回お会いした際には長女と同居したいと話されていましたが、今日はひとりで暮らしたいとおっしゃっています」
例:言葉と感情の不一致
「デイサービスが楽しいと話されながら、とてもつらそうな表情をされていると感じましたが」
3.アドバイスする
利用者が自己決定できるように、援助者が専門的情報や考えなどを利用者や家族に伝えます。できるだけ具体的で理解しやすいような表現で伝えます。
例:「ここでは3つの方法が考えられます。1つは……」
例:「一度似たような問題にかかわったことがありますが、その際には……しました」
出典:高良麻子著『ケアマネジャー実践力向上ワークブック 基礎編』中央法規出版、2008年