面接が上手になるには?(2)
2011年02月16日 09:40
【Q】
利用者との面接がなかなか上手になりません。面接の基礎から教えてください。
【A】
前回に引き続き、「相談面接技法」を紹介します。今回は「質問する技法」です。
1.「閉ざされた質問」をする
「はい」や「いいえ」での回答を得られる問いかけが「閉ざされた質問」です。利用者の意思や情報を確認する際に活用します。ただし、閉ざされた質問を多用すると、取り調べのような印象を利用者に与え、防衛的にさせてしまう可能性があるので注意が必要です。
ほかの機能としては、閉ざされた質問をすることによって、利用者にその点の自覚を促すことができます。
2.「開かれた質問」をする
「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どのように」などの疑問詞で始める質問が「開かれた質問」です。相手の考えや感情を含む広範囲にわたる情報を得ることができます。
利用者が自分の言葉で答えるので、利用者自身が主体であるといった感覚をもちやすくなり、問題に対する理解を深めるのにも役立ちます。
例:「どのようなことでお困りですか」
例:「○○についてはいかがですか」
例:「○○について話してくださいませんか」
3.「探求質問」をする
利用者の話をさらに詳しく知りたい場合には、開かれた質問を活用して探求していきます。支援に必要な具体的な利用者の状態や状況に関する情報を収集することができます。
例:「その具体例を話してもらえませんか」
例:「その点について詳しく話していただけませんか」
出典:高良麻子著『ケアマネジャー実践力向上ワークブック 基礎編』中央法規出版、2008年