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若年性認知症とは

【Q】
 若年性認知症とは、高齢者の認知症とどこが違うのでしょうか?

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【A】
 若年性認知症は、40歳代から50歳代にかけて発症する認知症で、主として若年期(初老期)に発症するアルツハイマー型認知症を指します。前頭側頭型認知症(ピック病)を含めてそうよぶこともあり、必ずしも厳密な定義はありません。
 高齢期の発症であれ、若年期の発症であれ、アルツハイマー型認知症の脳病理所見に本質的な差異はありません。しかし、一般に若年性認知症では、進行が速いこと、不随意運動や失語・失行・失認が著しいこと、あるいは体力は保たれているので行動障害が強く現われやすいことなど、臨床症状の特徴があります。また、何といっても、若年期というのは働き盛りの年齢ですから、病気になると家族への精神的・経済的な打撃が大きいことがあげられます。このために、介護や福祉の支援がより必要です。
 介護保険制度では若年性認知症は特定疾病に指定されているため、公的なサービスを利用することが可能です。しかしながら、在宅あるいは施設サービスの多くは高齢の利用者で占められ、若年の利用者にまでケアが行き届いていないことが大きな難点です。
 何より若年性認知症は、当事者にも家族にも心のケアやサポートが必要です。最近、若年の当事者を中心にした組織(家族会)がいくつかの地域でつくられるようになり、若年性認知症に対する支援が少しずつできつつあります。

出典:長谷川和夫『認知症の知りたいことガイドブック』中央法規出版、2006年


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