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福祉マイスターへの道 毎日更新

初回面接で行うべきことは?

【Q】
 面接があまり得意ではありません。初回面接の際には、どんなことに気をつければよいのでしょう。

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【A】
 初回面接を前にして緊張しているのはケアマネジャーだけではありません。利用者のほうがもっと緊張と不安を抱えているのではないでしょうか。初回面接のなかでは、以下の4項目を行うようにしましょう。

1.ネガティブな感情への対応
 見ず知らずの人に初めて会うのは、それだけで不安なものです。そのうえ、利用者は人に聞かれたくないような自分の問題やプライバシーについて話さなければならないのです。決して心地よいことではないでしょう。それまでの経緯によっては、各方面に対して怒りや疲れを感じているかもしれません。ケアマネジャーは、このようなネガティブな感情を利用者が抱いているかどうかに気づき、対応する必要があります。具体的には、利用者の話を真剣に受けとめて聴き、利用者の感情に共感することが基本です。

2.必要な情報提供
 ケアマネジャーの自己紹介や今後の流れ、守秘義務などについて説明することにより、今後起こりうる誤解を最小限に予防することができます。専門用語やカタカナを極力使用せず、必要に応じて文書を活用しましょう。

3.利用者や家族の期待の明確化
 ケアマネジャーが自己紹介をしたあと、利用者や家族が制度やケアマネジャーに何を期待しているのかを明らかにします。利用者や家族が制度やケアマネジャーの役割を間違って理解している場合には、それらを修正します。利用者の希望に対してより適切な制度や専門職者が存在する場合には、その旨を説明します。

4.問題解決への動機づけ
 初回面接を行ったとしても、すべての利用者が即座に問題を自覚し、その問題が解決するように活動しはじめるわけではありません。利用者の意欲のレベルを把握するとともに、必要に応じて動機づけを行いましょう。方法としては、緊急ニーズへの対応や初回面接の成果の確認などが考えられます。小さなことであったとしても、利用者が「相談してよかった」と思えるようなギフトを贈ることが大切です。

出典:高良麻子著『ケアマネジャー実践力向上ワークブック 基礎編』中央法規出版、2008年


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