「保険料」と「税金」
2011年01月06日 09:50
【Q】
今日、保健・医療・福祉はどれも、公的な支援の体系が組まれています。しかし、保険料によるものと税金によるものと、財源の体系が異なることがどうも判然としません。
【A】
支援の「財源(負担)として、社会保険料と税金の違いは何か。一般的には、仕送りの目的、例えば「介護」「医療」など、ヒューマンサービスの目的が明確であるほど「保険料」という概念に馴染みやすく、仕送りの目的が抽象的な公(国家や地方行政)に近いほど「税金」という概念に馴染みやすいように思」われています。また、関係性が近いほど負担は「「保険料」という概念に近く、公共圏における「仕送りのための負担」は「税金」という概念にやや近いように思」われます。
ヒューマンサービスにおける市場において、財源をどこに求めるのかは、今後の大きな課題となっていきます(ちなみに介護保険制度は、税と保険料との折衷による体系です)。
参照:阿部志郎・前川喜平編著「ヒューマンサービスの構築に向けて」中央法規出版