ヒューマンサービスという視点
2011年01月05日 09:10
【Q】
ソーシャルワークを展開していくとき、今日、「ヒューマンサービス」といった考え方が重要と聞きました。「ヒューマンサービス」とはどのようなものですか?
【A】
まだ定まった定義はありませんが、およそ「対人援助の全体」と捉えることができます。そのうえで、「保健・医療・福祉が、人間の直面する多様な問題に全人的に対応し、その成長発達を支援するサービスがそれぞれ固有の機能と役割を果たしながら、専門間の調整を図り、包括的共同目標に向けて連携と互換性を深め、誰れをも排除することなく利用者主体のサービスに統合し実践性を孕む理念・方法・システムを構築して、市民参加のコミュニティを基盤とする人間と人類の幸福を追求する新しい文化の創造を目指すパラダイムをいう」としておきます。
少なくともこれらの専門領域にあっては、互いに共通した理念のもとに教育体系が組まれ、共通した支援の方法への理解をもって、支援システムを構築していくことが求められています。
参照:阿部志郎・前川喜平編著「ヒューマンサービスの構築に向けて」中央法規出版