民生委員による地域福祉活動(1) -子育てサロン
2010年11月08日 10:20
【Q】
子育てサロン活動はどうやって始めればよいのでしょうか。
【A】
子育てサロンは、身近な地域で、子育て家庭の親子がさまざまな活動を通して子育てを楽しみ、仲間づくりを進めるもので、当事者である親子を中心に、民生委員、ボランティア、社会福祉協議会、保健師、自治体の担当部局、などが協力して運営されています。
子育てサロンは、誰が、どこで、どのように始めても構いません。たとえば保健師などが定期健診や親子教室などで呼びかけて始まった例や、社会福祉協議会が行った子育てをテーマにしたイベント参加者を中心に独自に始めた例、公園で遊んでいた仲間や近所のお茶飲み仲間が中心になって独自に始めた例など、きっかけはいろいろです。
民生委員が子育てサロンづくりに取り組む場合、いわばゼロから親に声をかけて集まってもらう方法もあれば、既にできている集まりに注目し、その人たちに声をかけて一緒につくっていく方法、保健師や保育所、社会福祉協議会などの専門機関と連携しながら進める方法などがあります。
子育てサロンが定着、充実するためには、当事者である親子と、身近な地域のボランティアや公的機関などとうまくつながりをもつ必要があります。民生委員は、両者を知りかかわれる立場にいることから、さまざまな関係者への橋渡しをしながら、地域の特性に応じた子育てサロン活動を推進する役割が期待されます。
(出典:小林雅彦・原田正樹=著『民生委員のための地域福祉活動Q&A』中央法規出版、2006年)