ケアマネと訪問看護師との連携(5)
2010年10月29日 09:10
【Q】
サービス担当者会議やふだんの情報交換で感じるのが、利用者に対する基本的な視点の違いです。看護師は医療的な側面からとらえる傾向が強く、方向性の共有に難しさを感じることがあります。どうしたら、お互いの意見を尊重し合えるのでしょうか?
【A】
職種の特性から利用者に対する視点が違うのは当然のことと言えます。そのためにさまざまな職種がチームを組んでいるのです。それらはすべて、一人の利用者に対する視点であり、この全体像から利用者の課題を見つけていく必要があります。ある利用者では医療的な問題の優先順位が高くなり、ある利用者では生活面の問題の優先順位が高くなります。また、同じ利用者でも時期によって両者の優先順位が変わることがあります。それらを的確に判断していくためには、職種間の信頼関係とコミュニケーションが重要です。
出典:月刊『ケアマネジャー』2007年11月号、中央法規出版