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福祉マイスターへの道 毎日更新

アルコールの在宅解毒

【Q】
 海外では、アルコール依存症を在宅で治療することもあるようですが、どのようになっているのでしょうか?

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【A】
 海外でのアルコールの在宅解毒ですが、イギリスでは、離脱症状をコントロールするという観点から従来、入院治療を原則としていました。しかし1951年にWHOから外来治療を強調したレポートが発表され、さらに1980年代には地域にアルコール解毒チームが開発されたことから、在宅解毒がスタートしました(ただしコミュニティ看護師の訪問が毎日ある)。解毒の場が病院から在宅に移行してきた背景には、入院治療の医療費が高額であること、入院治療にはスティグマ(偏見)が伴うこと、自宅で解毒するほうが治療や断酒が継続しやすいこと、家族を巻き込んでサポートできること、外来や在宅の解毒は安全性が高く効率的であること、入院の順番を待たなくて済むこと、等の事情があったといいます。

出典:松下年子・吉岡幸子・小倉邦子編『事例から学ぶ アディクション・ナーシング―依存症・虐待・摂食障害などがある人への看護ケア』中央法規出版、2009年


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