言葉が通じない人への動作法
2010年10月14日 09:20
【Q】
言葉が通じない利用者にも動作法は実施できるのでしょうか。
【A】
言葉が通じない人であっても実施できることが、動作法の大きな特徴です。
確かに、聴覚的理解が高い人のほうが実施しやすいとはいえます。しかし、動作法は解説不要で導入できますし、動作法の実施自体はからだとからだのコミュニケーションですから、基本的には言葉は不要です。
たとえ聴覚的理解がきわめて低い人であっても、口調などで肯定されているのか否定されているのかは通じますし、優しい感じ、厳しい感じなども伝わります。うまくいったときに、前に回って肩を叩きながら「いやー、上手になりましたね」などと誉めるとにっこり微笑んでくれます。
(出典:成瀬悟策=監、中島健一=著『痴呆性高齢者の動作法』中央法規出版、2001年)