高齢者への動作法実施の際の注意点
2010年10月13日 09:50
【Q】
高齢者に動作法を行う場合、特に気を付けることを教えてください。
【A】
基本をきちんと守れば、動作法はきわめて安全な技法です。入浴介助よりよほど安全といえます。
しかし、援助者が怖いと思うことについては、まあいいやで強行しないことが大切です。自分の感性を重視してください。高齢者については、骨がもろいこと、立ちくらみがある人も多いこと、膝や腰に痛みを持っている人が多いこと等に気をつけ、あとは被援助者本人と話し合いながら無理をしないで楽しみながら動作法を実施してください。
なお、心理的には、プライドを傷つけないようにすることが大切です。できない自分と対面させっぱなしにしないで、必ず成功感・達成感・有能感を提供するようにしてください。
(出典:成瀬悟策=監、中島健一=著『痴呆性高齢者の動作法』中央法規出版、2001年)