動作法と理学療法の違い
2010年10月12日 10:00
【Q】
特養の職員です。動作法を施設に導入しようと思っていますが、動作法は理学療法とどう違うのでしょうか。
【A】
一般的な理学療法では、筋・骨格系あるいは神経系に重点を置いた視点で人間をとらえますので、心理面では「取り組みに対するやる気」に注目するぐらいです。
動作法では、からだの持ち主としての主体を仮定し、動作意図、努力の仕方、結果としての身体運動の認知と修正等、動作を主体の心理学的な活動ととらえ、からだに働きかけるのではなくからだを通して「主体の活動の仕方」に働きかけていきます。そして、それが、その人の生き様まで変えていくと考えています。このような点が違うといえます。
(出典:成瀬悟策=監、中島健一=著『痴呆性高齢者の動作法』中央法規出版、2001年)