施設との引き継ぎ
2010年09月03日 09:30
【Q】
例えば、担当ケースの引き継ぎ時に、新しいケアマネジャーに伝えたはずの情報が理解されていないことがあります。引き継ぎでは、どのようなところに注意すればいいのでしょうか?
【A】
施設との引き継ぎでは、リロケーションダメ―ジの軽減、その人らしい生活の継続が焦点となります。
●入所時
・文書としての情報は、フェイスシート、ケアプランが一般的。これら以外、利用者の生活、その人らしさが伝わるようなエピソードなどを伝える。文書にまとめると情報の漏れを防ぐことができる
・在宅生活で注意していた点
・在宅復帰を前提として老健入所、ショートステイ利用では、入所中に確認してもらいたい事項(夜間の睡眠、排泄の状況、食事の量など)を伝達する
●退所時
・入所時からの変化の有無について
・夜間の睡眠、食事の状況、家族との関係など、入所中に新たに判明したこと
・PT・OTなどのリハビリ職と面談し情報収集を行い、退所後のリハビリについての意見を聞く
・一定期間の入所を経た後の退所は、できれば外出・外泊でチェックをし、施設内で行える準備(環境に合わせた移動方法や福祉用具の使用)をしてもらう
・環境整備等に関する施設側の意見を踏まえ、必要に応じて在宅の環境を想定したリハビリを要望したり、PT・OTの訪問による環境評価を依頼したりする
・退所後に予測できなかった問題が生じた際のセーフティネットとして、再入所やショートステイの受け入れの可否を確認する