居宅間の引き継ぎ
2010年08月31日 09:50
【Q】
例えば、担当ケースの引き継ぎ時に、新しいケアマネジャーに伝えたはずの情報が理解されていないことがあります。引き継ぎでは、どのようなところに注意すればいいのでしょうか?
【A】
居宅間での引き継ぎは、事業所内での担当者交換よりも影響が大きいものです。自分が渡す・受けるどちらの場合でも、まずスムーズなサービス利用と信頼関係の構築を心がけることが大切となります。
ポイントとしては以下のようなことが挙げられます。
・伝達する情報
文書では、フェイスシートやケアプラン一式、可能であればアセスメント、モニタリングシート、利用中のサービス事業所に関する情報など。ただしすべてを渡すと膨大になるため、申し送り書などに要約するなどの工夫を行うと、引き継ぎを受けた側の理解が容易になる。
口頭では、文書では表れにくい、記録に残しにくい以下のような事柄について提供します。
・利用者・家族の個性、家族の関係性
・利用者の状態・家族の介護状況など今後の予測
・利用者・家族に都合のよい訪問時間、訪問時の駐車スペースなど
また、引き継ぎが決定したらすぎに利用者と引き継ぎ先に連絡をとり、理由の説明とともに承諾を得た上で、引き継ぎ時期を検討します。可能であれば、引き継ぎを受ける側のケアマネジャーと同行訪問をします。