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福祉マイスターへの道 毎日更新

ケア会議で何を発言したらよいかわからない…

【Q】
 週1回、利用者の支援方針を話し合うためのケア会議があり、各職種から利用者の状況に関する意見が出されるのですが、自分は何を発言したらよいのかわかりません。

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【A】
 他職種とのケア会議は、各部署、各職種の支援方針を協議し、チームとして1つの方向性を見出すために話し合いをする場です。そのためには、それぞれのアセスメントや支援計画を前提としなければならず、次の3点から考えておく必要があります。

(1)利用者自身の考えや希望、表出しているニーズ
 チームとして支援方針を検討するうえで一番に考えなければならないことです。ただ、本人の状況や判断力、理解力などの点からみて、どうしてもかなわないこともあるので、その実現性についても考えておくべきでしょう。
(2)職種の専門的視点に基づく、利用者の状況に関する判断
 (1)の視点に基づいて、利用者の状況に関する判断を明確にしておきます。
(3) 支援計画の見積もり
 (1)(2)のアセスメントに基づいて、自分の立場としてはどのような支援計画をもっているのか、その実施についての見積もりが必要です。ケア会議の前に、利用者の状況やサービスの体制などに基づいて、支援の可能性、実現性を測っておく必要があるのです。

 そして、さらにチームとしての支援の方針を定めていくという段階になれば、各職種のアセスメントや支援計画を総合して、チームとしての取り組みや役割分担を話し合っていくことになります。そこでは、自分の職種、立場としてどのような援助行動をとることができるのか示していく必要があるでしょう。

出典:神山裕美・木戸宜子編著『あれ?困った!どうしよう!? 対人援助・生活相談サポートブック』中央法規出版、2008年


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