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福祉マイスターへの道 毎日更新

入浴剤の使用

【Q】
 高齢者への入浴介助の際、お湯には入浴剤を入れたほうがよいのでしょうか?

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【A】
 単なるお湯のことを「さら湯」といいますが、さら湯の水質成分が熱伝播を高め、浸透圧の関係で、肌をチクチクと刺激します。特に皮膚が弱くなっているお年寄りには不快さを与えるため、昔から「お年寄りにはさら湯は“毒”」といわれるのです。
 対して入浴剤の成分には、硬水成分(さら湯に含まれる成分)を軟水化させる作用があります。また、香りや色によるリラックス効果もあるため、多くの家庭で使われていることと思います。市販の入浴剤を使うことに異論はありませんが、安全・安心という点では、次のことに注意してください。
・色がつきすぎると、浴槽の底が見えないため不安をあおります
・保湿成分が顕著なものは、身体がツルツルして介助が困難になります
 また、日本には昔から薬湯の習慣がありました。「生活文化・習慣の継続」という視点からも、昔ながらの薬湯を取り入れてみてはいかがでしょうか。

出典:上野文規+下山名月監『お風呂が生活を変えていく』中央法規出版、2007年


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